岡山神社御鎮座450年岡山神社 宮司 久山 信太郎 岡山神社は本年令和5年に、現在の岡山城の地より現在の石関町(天神山)に遷座をしてちょど450年の節目を迎えました。宇喜多直家が岡山に入城し、元にあった石山城を改築し岡山城を築くための移転でありました。神社自体の創建については清和天皇貞観年中(西暦860年頃)とされているので、神社自体の歴史としましては千年をゆうに超える古社であります。 岡山に生まれ育った方でもご存じないことが多いのですが、岡山城天守閣は天然の小さな山の上に築かれており、その小山が「岡山」という聖なる山(磐座)でありました。麓にあった当社は「岡山大明神」という社名がついており、遷座後は「酒下宮」と改名があったものの、そうした由緒があったため、明治15年に再度社名変更があり「岡山神社」になりました。 さて、御鎮座450年の記念事業ということで、「令和の大改修」や「稚児行列」など様々な事業が約2年ほど前から行われております。中でも随神門の保存修理工事は最大の事業で、本年1月より工事が始まり、完了は令和6年中となる大工事となります。 岡山神社随神門は池田継政により延享2年(1745年)に建てられ、昭和20年の岡山大空襲にも耐えた、岡山城下では数少ない近世建造物であり、岡山市の指定重要文化財となっております。そのような文化財を全て解体し、傷んだ箇所のみ木材を継いで修理をし、また全て組み直すという大工事となりました。 岡山神社はこれから千年先もこの地で岡山の町を守護していくと思いますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひご参拝をどうぞよろしくお願いいたします。13
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